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SWCC、産業用巻線の山元工場閉鎖

2026年2月12日

SWCCは2月9日、産業用巻線事業の構造改革として宮城県亘理郡山元町の山元工場を閉鎖し、生産・販売体制を再編すると発表した。

 同社は2019年からROICを基軸に事業ポートフォリオ改革を進めており、価格競争の激化や原材料高で収益環境が悪化する産業用巻線事業の収益力改善が課題となっていた。産業用巻線は小型モーターや変圧器、電子基板用コイルなどに用いる基幹部品で、市場全体の需要は安定しているが高い耐熱性や絶縁性が求められ、コスト競争が厳しい。

 山元工場での生産は2026年末までに段階的に縮小・停止し、国内外の協力会社へ順次移管する。需要変動に対応しやすい生産体制と最適なコスト構造を整え、競争力を高める。

 販売面では、産業用巻線の商流をグループ会社のSDSに集約し、一元的に取り扱う。SDSの販売チャネルやEC通販サイト「蛙屋」を活用し、営業体制の最適化とDXによるリードタイム短縮、顧客サービス向上を進める。2030年までに産業用巻線事業の売上高を約60億円とし、2024年実績比で約2倍への拡大を目指す。

 山元工場の人員は仙台事業所(宮城県柴田郡)に配置転換し、海外データセンター向け間欠接着リボン(e-Ribbon)の製造部門に振り向ける。既存事業の構造改革と成長分野の拡大を同時に進める。事業構造改革全体で年間約4億円の収益改善効果を見込んでおり、事業運営の効率化と供給体制の強化を通じて競争力を向上させる。

■ 山元工場概要

所在地:宮城県亘理郡山元町坂元字堤入32-1
生産停止:2026年末までに段階的に縮小・停止

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