中部電力、岐阜県下呂市に水力発電所建設
2024年6月20日
中部電力は18日、岐阜県下呂市で木曽川水系馬瀬川の流水を利用した西村水力発電所を建設すると発表した。
新発電所は既設の西村ダムから岩屋ダムまでの未利用落差を利用する流れ込み式の水力発電所。発電出力は1,930kWを計画する。2024年度の工事着手、2027年度の運転開始に向け、開発を進める。
瀬戸第二水力発電所は、馬瀬川から取水して飛騨川へ放流する発電所だが、馬瀬川や飛騨川の流量が多い場合は取水せずに岩屋ダムへ貯水している。
新発電所は、瀬戸第二水力発電所の導水路を分岐させ、下流の岩屋ダムへ放流することで、これまで瀬戸第二水力発電所で利用できていなかった水を有効活用する。
■ 発電所概要
発電所名:西村水力発電所
所在地:岐阜県下呂市馬瀬下山
水系・河川名:木曽川水系・馬瀬川
発電/運用方式:水路式/流れ込み式
発電出力:1,930kW
最大使用水量:8.8m3/s
有効落差:約30m
想定年間発電量:約9,700MWh(一般家庭約3,200世帯分の年間使用電力量に相当)
工事着手予定:2024年10月
運転開始予定:2027年度