JFEスチール、インドで電磁鋼板の製造能力拡張
JFEスチールは8月4日、インドで方向性電磁鋼板の製造能力を拡張すると発表した。
JFEスチールはJSW Steel Limited(以下:JSW)と設立した合弁会社JSW JFE Electrical Steel(以下:J2ES Vijayanagar拠点)とJSW JFE Electrical Steel Nashik (以下:J2ES Nashik拠点)で、生産能力の大幅な拡張を行う。
拡張に伴う投資額は約1,200億円で、2024年2月のJ2ES Vijayanagar拠点設立投資と2025年1月のJ2ES Nashik拠点の買収と合わせて、総額約2,900億円の投資となる。J2ES Vijayanagar拠点は生産能力を当初計画から年間10万トンへ倍増し、J2ES Nashik拠点は現在の5万トンから25万トンへと拡張することで、両拠点の合計生産能力は35万トンとなる見通し。
J2ES Vijayanagar拠点は2027年度中にフル生産開始を予定しており、J2ES Nashik拠点の拡張は2028年度から段階的に進め、2030年度に完了予定。今回の投資はJFEグループの成長投資枠4,000億円のうちの第一弾で、インド市場での競争力強化と方向性電磁鋼板分野におけるNo.1サプライヤーの地位確立を目指す。
■ 設備投資概要
拡張投資額(JFE・JSW両社計):1200億円
製造能力:計35万トン/年
:Vijayanagar拠点 約10万トン/年
:Nashik拠点 約25万トン/年(現状能力 約5万トン/年)
拡張設備の稼動時期:Vijayanagar拠点 2027年中、Nashik拠点 2028年-2030年中(段階的稼働)