三協立山、新湊東工場にアルミ押出ライン増設
2025年12月9日
三協立山は12月3日、新湊東工場増築工事の竣工式を行ったと発表した。
今回、自動車分野向けアルミ需要の拡大に対応するため、新湊東工場で約20年ぶりとなる大型投資を行い、新規アルミ押出ラインを導入した。2025年10月末に増築工事が完了し、新ラインを活用してアルミ押出製品の生産体制を強化する。自動車向けを主軸とした高品質アルミ製品の供給拠点として位置づける。
増築棟の屋根には約7000m²の太陽光発電設備をPPAモデルで設置し、発電電力を工場内で自家消費する。年間約600tのCO₂排出削減を見込む。既存棟の壁撤去で発生した約450窓分のサッシを回収・リサイクルし、増築棟にはリサイクルアルミ使用率100%のサッシ約400窓を採用するなど、資源循環にも配慮している。
■ 新工場概要
工場名:三協立山(株) 三協マテリアル社 新湊東工場
所在地:富山県射水市新堀28-1
投資総額:約100億円
建築面積:増築分 13,338m²(工場全体 27,070m²)
構造・規模:鉄骨造 地上2階
製造品目:アルミニウム押出形材
生産能力:約1,000t/月
押出機:1台(12インチ対応、5,500US t)
太陽光発電システム:増築部の屋根上に約7,000m²のパネルを設置、パネル出力約1MW
基本設計:(株)日建設計
実施設計・監理:清水建設(株)
施工:清水建設(株)
着工日:2024年8月1日
竣工日:2025年10月31日
稼働開始:2025年12月3日
