長谷工コーポレーションは9月24日、かすみがうら市に自社PCa（プレキャストコンクリート）の製造工場を新設したと発表した。

　同社はマンション建設現場での生産性向上と品質安定化を背景に、板状マンションの内床のPCa化を進めるため最新鋭の製造設備ラインを導入した新工場を建設した。新工場は10月から本格稼働を予定しており、長谷工コーポレーションと伊藤忠丸紅住商テクノスチール、ヤマックス、大協建設が共同出資する長谷工インダストリーズが運営する。年間4,000戸超の内床PCaを製造し、関東全域のマンション建設現場に供給する計画で、将来的には年間5,000戸超への増産も視野に入れている。

　同社は中期経営計画「HASEKO Evolution Plan」に基づき、建設業界が直面する労務減少やマンション工事受注増大に対応するため、部材のPCa化をはじめとする工業化工法を拡大し、現場の生産性向上と働き方改革を推進していく。