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東洋紡エムシー、岩国環境・ファイバー工場で設備増強

2025年10月6日

東洋紡エムシーは10月3日、中空糸型RO膜「ホロセップ」の製造設備を岩国サイトの岩国環境・ファイバー工場に増設すると発表した。

 紡糸ラインの増設と組立工程への自動化設備導入を行い、生産の省力化と効率化を進める。中空糸型RO膜「ホロセップ」の生産能力は現行の3倍に拡大する。また、製塩やリチウム回収向けの中空糸型BC膜「ホロセップ」の生産設備も増強し、BC膜の生産能力は2倍となる。総投資額は約10億円で、2026年夏頃の稼働開始を予定している。

 同社の中空糸型RO膜「ホロセップ」は三酢酸セルロース製で耐塩素性を有し、中東地域の高温・高塩分環境に適している。これまで主に中東地域の海水淡水化プラントで採用されており、膜の表面積が大きく微生物の付着や目詰まりを抑制できる特長がある。中東・北アフリカ地域の海水淡水化市場が拡大する中で、生産体制の強化により需要増加に対応する。

■ 設備投資概要

所在地:山口県岩国市(岩国サイト 岩国環境・ファイバー工場)
総投資額:10億円
事業内容:中空糸型RO膜「ホロセップ」、中空糸型BC膜「ホロセップ」の製造
生産能力:RO膜 現行の3倍、BC膜 現行の2倍
内容:紡糸工程の増設、組立工程の自動化機器導入ほか
稼働開始:2026年夏頃

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