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アイシン高丘、インドネシアでバイオ燃料工場稼働

2025年12月17日

アイシン高丘は12月9日、インドネシア西カリマンタン州クブラヤ県でバイオ燃料「Bio-M-Coke」の生産工場が稼働を開始したと発表した。

 同社は鋳造業界を含む各種産業で課題となっているCO2排出量の削減に向け、持続可能なエネルギーの供給体制構築を進めてきた。「Bio-M-Coke」はパーム油精製過程で発生するヤシ殻を原料とするバイオ燃料で、原料植物の成長過程でCO2を吸収することからカーボンニュートラル燃料と位置付ける。鋳造業界に加え他業界からの引き合いもあり、生産拠点の整備を急いだ。

 新工場は現地法人PT ATP BIO INDONESIAが運営する。敷地面積は約330,000m²で、生産能力は当初1,250t/月。将来的に生産能力を7,500t/月まで増強する計画で、生産ライン増設も検討する。投資額は現時点で約20億円、将来投資額は約100億円を見込む。

 同社は2024年8月に現地法人を設立し、生産準備を進めてきた。今後、バイオマス関連の第三者認証を取得し、サステナビリティ要件を満たした供給体制の構築を行う方針だ。新製品・新材質の技術開発も進め、環境負荷低減ニーズの高まりに対応する。

■ 新工場概要

工場所在地:インドネシア共和国 西カリマンタン州 クブラヤ県
投資金額:約20億円(将来投資金額:約100億円)
生産品目:バイオ燃料
敷地面積:約330,000㎡
生産能力:1,250t/月(将来生産能力:7,500t/月)
開業式:2025年12月9日

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