クラボウ、インドネシアのテキスタイル工場移転
2025年11月25日
クラボウは11日、インドネシアのグループ会社クラボウ・マヌンガル・テキスタイル(KMT)が工場を移転すると発表した。
クラボウは今年7月末での安城工場閉鎖に伴い、設備をタイやインドネシアの海外グループ会社へ移設してグローバルサプライチェーンを整備し、収益基盤を強化している。この一環として、KMTでは省力化や生産効率の向上、競争力強化を目的に工場を移転する。
移転に際しては既存設備の見直しと新設備の導入、レイアウト最適化を行うほか、織布生産をタイ・クラボウへ移管し、移転後は紡績に特化する体制を構築する。特殊糸など高付加価値製品の生産を強化し、市場での差別化と優位性を確立する。
新工場はインドネシア中部ジャワ州サラティガ市に設けられ、約3万5000錘の紡績設備と約300名の従業員で運営される。現工場の稼働を維持しながら段階的に設備移設と生産立ち上げを進め、2026年度中の移転完了を目指す。
■ 新工場概要
所在地:インドネシア中部ジャワ州サラティガ市
設備:紡績錘数 約35,000錘
従業員数:約300名
移転完了予定:2026年度中
