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東ソー、フィリピンで塩化ビニル樹脂の製造設備増強

2017年1月13日

 化学メーカーの東ソー(東京都港区)は12日、グループ会社のPhilippine Resins Industries, Inc.(以下:PRII社)[出資比率:東ソー80%・三菱商事20%]が、塩化ビニル樹脂(PVC)製造設備の生産能力を増強すると発表した。

 投資額は約42億円。生産能力は10万トン増の年産21万トン。2017年2月の着工、2018年12月の完工、2019年1月の商業運転開始を予定する。

 フィリピンのPVC需要は、上下水道を中心としたインフラ投資の本格化により、パイプ用途や建築資材向けなどの需要が拡大しており、今後も堅調な成長が見込まれている。

 現在、同国ではPVC供給能力が不足しており、PRII社は、PVC生産能力を倍増することで、市場の成長を背景とした需要の拡大に対応し、安定供給体制の確立を図る。

 東ソーグループは、同計画の実施により、アジア地域での旺盛な需要の拡大に対応し、今後もビニル・チェーン事業の収益力の強化を図るとしている。

■ 設備投資概要

所在地:フィリピン・マリベレス市(PRII社工場内)
投資額:約42億円
事業内容:塩化ビニル樹脂(PVC)の製造販売
生産能力:年産21万トン(10万トン増)
着工予定:2017年2月
完工予定:2018年12月
商業運転開始予定:2019年1月

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