工場・物流施設を中心とした設備投資情報を配信

日本水産、「米子陸上養殖センター」が竣工

2020年5月11日

 日本水産は8日、連結子会社の弓ヶ浜水産(鳥取県境港市)が建設を進めていた「米子陸上養殖センター」が、5月1日に竣工し、5月下旬より稼働を開始すると発表した。

 日本水産・弓ヶ浜水産・日立造船との三者は、国内初となる大規模なマサバ循環式陸上養殖の共同開発に取り組むことで昨年2月15日に合意しており、同センターはその拠点となる。

 この共同開発では、日本水産と弓ヶ浜水産が保有するマサバ養殖の知見と、日立造船が保有する水処理技術を組み合わせて、外海の海水を使用しないことによりアニサキスなどの寄生虫や魚病などのリスクを低減させ、自然環境に左右されないマサバの安定供給を目指す。

 同共同開発が採る循環式陸上養殖システムでは、地下海水(地下から汲み上げた海水に近似する塩分を含む地下水)の利用と、日立造船の水処理技術を活用した循環水処理システムにより、水温・水質をコントロールし、マサバの生育に最適な環境を保つことが可能。この共同開発は2023年3月末までを開発期間とし、同年4月に事業化する見通し。

■ 設備投資概要

名称:弓ヶ浜水産(株)米子陸上養殖センター
所在地:鳥取県米子市淀江町
敷地面積:約6,500㎡
主な施設:飼育用水槽8基、出荷用水槽2基、循環水処理設備一式
竣工:2020年5月1日
稼働開始予定:2020年5月下旬

このエントリーをはてなブックマークに追加