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日本板硝子、マレーシアで太陽電池パネル用ガラス増産

2022年8月9日

 日本板硝子は5日、マレーシアで太陽電池パネル用透明導電膜(TCO)付きガラス製造設備を増産すると発表した。

 この計画は、マレーシア国内を中心に建築用ガラス、自動車用ガラスの製造・販売を行っている同社グループ拠点であるマレーシアン・シートグラス社のジョホールバル工場にあるフロート窯でオンラインコーティング設備を新設するもので、稼働後に太陽電池パネル用TCOガラスを生産する。生産開始は2024年3月期第4四半期を予定している。(同投資は、製品販売契約の締結と政府による認可、インセンティブの提供が条件となる)

 同事業は、薄膜太陽光パネルの世界的メーカーであり、日本板硝子と長期間にわたる協力関係をもつ米国ファーストソーラー社の生産拡張方針に沿って進められる。

 日本板硝子はアジアで、既存のベトナム、マレーシア拠点に加え、インドでの生産拠点も建設中(2023年下期稼働予定)。日本板硝子グループでは、戦略的パートナーであるファーストソーラー社をはじめとする太陽光パネルの世界的な需要増大に対応するため、2020年1月にベトナムで2窯目の太陽電池パネル用ガラスの専用フロートラインを稼働させたほか、同年11月には、米国オハイオ州ラッキーでも新工場を稼働させており、製品はいずれもファーストソーラー社に供給されている。

■ 設備投資概要

会社名:Malaysian Sheet Glass SDN BHD
所在地:マレーシア・ジョホールバル(ジョホールバル工場)
事業内容:太陽電池パネル用透明導電膜付きガラスの製造
設備:オンラインコーティング設備
生産開始予定:2024年3月期 第4四半期

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