朝日印刷は12月2日、マレーシア子会社Shin-Nippon Industries Sdn.Bhd.で建設していた新工場建屋が完成したと発表した。

　同社グループはASEAN市場での需要増加を背景に、医薬品・医療機器向け包材分野の供給体制強化が課題となっていた。新工場をASEAN事業拡大の中核となる戦略的製造拠点と位置付け、生産能力と品質管理体制の両面を増強する。

　新工場では、医薬品・医療機器包材に求められる衛生水準に対応するため、エアシャワーなどの専用設備を導入し、日本国内と同等水準の品質管理体制を構築する。高効率の生産技術や省力化設備、最新のカラーマネジメントを採用し、品質の安定と生産効率の向上を図る。

　従業員の労働環境整備も進め、安全で快適な業務環境を整え、ワークエンゲージメントの向上を目指す。新工場の稼働によりASEAN地域での差別化を進め、顧客満足度の向上と新規顧客の開拓を見込む。