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東洋インキグループ、マレーシアで接着剤の増産

2022年9月9日

 東洋インキSCホールディングスは8日、グループ会社のトーヨーケムスペシャリティケミカルが、ラミネート接着剤の生産設備を増強すると発表した。

 東洋インキグループは、国内トップシェアである東洋モートン(株)をはじめ、アジアを中心にラミネート接着剤事業を展開している。主に軟包装材の複層フィルムの貼り合わせに用いられるラミネート接着剤は、アジア域の人口増加に伴いレトルト食品用途やPTP(Press Through Package)包装シート等の医薬品用途などで市場が拡大しており、5年で約140%の成長が見込まれている。

 今回、トーヨーケムスペシャリティケミカルは、アジア域での旺盛な需要に対応するため、生産能力を2倍に拡大する。増設した設備は23年3Qに稼働予定で、アジアのラミネート接着剤製品のマザー工場として、東洋インキグループが強みとする高機能製品を中心にアジア全域に製品を供給する。

 東洋インキグループでは、マレーシアのほか、中国・江門とトルコでも設備導入を進めており、ラミネート接着剤のグローバル供給体制の強化に取り組んでいる。これまでアジアを中心に事業を展開してきたが、トルコをハブ拠点にMENA・中央アジア・東欧地域における事業拡大を進める。今後さらに供給体制を強化し、長期構想SIC27期間中にラミネート接着剤のグローバル供給体制を1.5倍に引き上げる。

■ 設備投資概要

会社名:TOYOCHEM SPECIALTY CHEMICAL SDN BHD
事業内容:ラミネート接着剤の製造
生産能力:2倍
稼働開始予定:2023年3Q

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