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新明和工業、兵庫の小野工場に新設備導入

2022年12月13日

 新明和工業は12日、流体製品の生産拠点である小野工場(兵庫県小野市)に、大型水中ポンプ運転検査設備を新設すると発表した。

 小野工場の敷地内に大型水中ポンプ(口径1,200mmまで)の運転検査用の水槽を設置するもので、2024年6月の運用開始を予定している。

 近年、気候変動による局地的豪雨や台風などに起因する大規模災害が頻発しており、中でも国土交通省がまとめた2019年の水害被害総額は約2兆1800億円に上ることから、国・自治体による水害対策が加速しており、これに伴い、浸水対策として大流量の排水が可能な雨水排水用大型水中ポンプの需要も高まっている。

 今回の設備投資は、雨水排水分野向け製品のラインアップを拡充するための大型(大口径)水中ポンプの運転検査設備を増強する。

 また、新設する水槽の屋根にソーラーパネルを設置し、そこで得た電力を工場電力として活用する計画で、生産拠点のCO2排出量削減(52t-CO2/年)にも取り組む。

■ 設備投資概要

設置場所:兵庫県小野市匠台14番地(小野工場敷地内)
投資額:8.5億円
設備の容量・面積:水槽容量2,400㎥、屋根面積1,000㎡
検査対応能力:ポンプ吐出し量250㎥/minまで可能
ソーラーパネルシステム最大出力:146kW
同設備における検査対象:口径1,200㎜までの水中ポンプの運転検査
運用開始予定:2024年6月

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