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ゼオン化成、メキシコ新工場が着工/17年4月の生産開始

2016年4月4日

 日本ゼオンは3月29日、子会社で自動車内装材、包装材料などを製造するゼオン化成(東京都千代田)がメキシコ合衆国サンルイスポトシ州サンルイスポトシ市に、塩化ビニル樹脂を原料とするパウダースラッシュ用樹脂コンパウンド(以下PVC/PSC)の生産工場の建設を開始すると発表した。

 今後も国内外の自動車メーカーでのPVC/PSCの採用は増加すると見込まれており、供給の安定性の確保と地産地消の観点から、中国に次ぐメキシコでの工場建設を決定。

 今回の工場建設により、PVC/PSC事業は、国内の茨城工場、海外では中国の常熟工場、今回のメキシコ工場と3拠点体制となる。

 PVC/PSCは意匠性・成型加工性に優れる上安価でもあることから、インビジブル・エアバッグ・システム用表皮材として、日本国内だけでなく、海外自動車メーカーでも採用が進んでいる。

 新工場はメキシコ国内の日系・欧米系の自動車メーカーを始め、北米との交通アクセスに優れ、充実したインフラ環境を整えたサンルイスポトシ市コリナス工業団地に立地し、第1期年産1,200トンの能力でPVC/PSCを、17年4月に生産開始予定。

 今後、市場の拡大に合わせて、第2期には1,200トンの能力増強を行い、合計年産2,400トンとする計画。

■ 新工場概要

会社名:Zeon Kasei Mexico S.A. de C.V.
所在地:メキシコ・サンルイスポトシ州サンルイスポトシ市 コリナス工業団地
生産品目:パウダースラッシュ用樹脂コンパウンド
生産能力:第1期 年産1,200トン
    :第2期 年産1,200トン(合計2,400トン)
着工:2016年3月
稼動予定:2017年4月

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