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太平洋セメント、フィリピンにセメントターミナル新設/100億円投資

2023年8月23日

太平洋セメントは8日、連結子会社のタイヘイヨウセメントフィリピンズ(以下:TCPI社)がフィリピン・ルソン島でセメントターミナルを新設すると発表した。

 フィリピンでは好調な経済成長に伴う建設投資の増加等により、セメント需要は堅調に推移している。2015年から2019年までの5年間で年間セメント需要は約30%増加し、3,200万トンに達したと推定されている。2020年のセメント需要は、新型コロナウイルス感染拡大等の影響により一時的な縮小が見られるが、2023年のGDP成長率は5.6%と予想され、政府の大規模インフラ投資計画「ビルド・ベター・モア」等により、セメント需要は再び上昇に転じると見込まれている。

 TCPI社は、フィリピン市場におけるプレゼンスの向上を図るため、2030年以降における年間販売量500万トンと販売シェア10%を目標としている。現在、世界的にも最先端の技術を導入するセメント生産ラインの更新工事を行っており、2024年5月の商業運転開始後のセメント生産能力は年間300万トンへと増強される。

 この取り組みに続けて、今回、ルソン島南部バタンガス州カラカ地区にセメントターミナルを新設し、フィリピン国内で最大のセメント消費地であるルソン島向けに年間70万トンのセメントを供給する。

 同地区には、近年需要の高まりを見せている混合セメントを積極的に輸送し販売する計画で、同ターミナルの活用が進むことで同社グループとしてCO2排出原単位の削減も期待できる。あわせて、ターミナル新設を契機に、フィリピン事業の将来を見据えた海上物流体制の強化も検討しており、総投資額としては100億円程度を見込んでいる。

■ 設備投資概要

所在地:フィリピン共和国バタンガス州カラカ地区
総投資額:約100億円
サイロ容量:25,000トン×1基と15,000トン×1基
稼働予定:2026年1月

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