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共栄製茶、京都府南山城村に茶製造工場竣工

2025年5月2日

共栄製茶は4月30日、京都府南山城村にてん茶を製造する新工場「京都南山城工場」を開設すると発表した。

 近年、世界中で抹茶が人気となっており、抹茶市場は急激に成長している。全国茶生産団体連合会の調査によると、2023年度は抹茶の原料となるてん茶の生産量は4,176トンと過去最高となり、平均単価も近年上昇し続けている。また、農林水産省が公表している「茶業とお茶の文化振興に関する基本方針(案)」には、てん茶の生産への推進が盛り込まれるなど、この市場動向は今年以降も続くと見込まれている。

 同社は抹茶の原料であるてん茶の供給不足に対応し、年間100トン以上の製造能力を持つ荒茶工場を建設。京都南山城工場は有機JAS認証を取得し、海外で需要が高まる有機てん茶の製造にも対応している。また、一次加工から二次加工までの一貫製造ラインを備えており、使用用途に応じた高品質なてん茶の供給が可能。茶農家の高齢化や担い手不足が進む中、同社が加工前の茶葉を買い取り、一次加工を行う体制を整えることで、茶農家の負担軽減と持続可能な茶産業の構築に貢献する。

■ 新工場概要

名称:京都南山城工場
所在地:京都府相楽郡南山城村大字田山小字ツルギ44-3
建物:平屋建 2,700m²
製造能力:てん茶の加工量年間100トン
開設日:2025年5月1日

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