帝人フロンティア、タイでポリエステル繊維の増産
2025年9月19日
帝人フロンティアは8日、工業繊維向け高強力リサイクルポリエステル長繊維の需要増に対応するため、グループ会社のテイジン・ポリエステル(タイランド)(以下:TPL)で生産能力を増強すると発表した。
欧州でのELV規則案発表を背景にリサイクル材の利用拡大が求められており、自動車など工業製品の安全性向上に伴い高強力や難燃性を備えた産業資材用繊維の需要も増えている。
帝人フロンティアはTPLで原糸を生産しているが、前工程設備の制約によりリサイクルポリエステル長繊維と機能性ポリエステル長繊維の増産が困難な状況にあった。このため前工程設備を改良し、両繊維の生産能力を拡大することを決めた。
増産は2025年11月開始を予定しており、生産量は年間620tを見込む。生産するのは工業繊維向け高強力リサイクルポリエステル長繊維などで、同社グループ向けをはじめ国内外に幅広く供給する。また新開発の工業繊維向け機能性リサイクルポリエステル長繊維の生産にも新設備を活用する計画。
■ 設備投資概要
生産品:工業繊維向け高強力リサイクルポリエステル長繊維、その他
生産量:620t/年(2025年度予定)
増産開始予定:2025年11月