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加賀電子、タイにEMS新工場建設

2025年11月12日

加賀電子は11月4日、タイ・チョンブリー県アマタナコン工業団地に新工場を建設すると発表した。

 アセアン地域で増大するEMS需要に対応するため、連結子会社である加賀タイに新工場(アマタナコン第3工場)を建設する。2002年に設立された加賀タイは、空調機器や事務機器、車載関連機器の基板実装受託を中心に事業を展開しており、近年は自社ブランドの小型無線モジュール製品の量産も行っている。

 新工場は自動化と省人化をコンセプトとし、中国拠点で自社開発した表面実装機やはんだ槽を用いた実装自動化ラインを導入する。サイクルタイム短縮と生産量変動への柔軟な対応を可能にする高効率生産体制を構築し、中長期的に増加する既存顧客からの基板実装需要に応える。同時に、海外マザー工場としてマレーシア、ベトナム、インドなど他拠点への自動化設備の水平展開を支援する。

 さらに、完成品組立ラインを新設し、米国向けを含む多様な顧客ニーズへの対応力を強化する計画で、加賀タイが展開するEMS事業全体では3工場体制により5年後に売上高500億円を目指す。

■ 新工場概要

名称:アマタナコン第3工場
所在地:タイ・チョンブリー県アマタナコン工業団地
投資額:約13億円(初期投資)
延床面積:4,400㎡
生産品目:エアコン用・車載用基板実装/組立、北米向け完成品・ユニット製品組立
従業員数:110名(工場稼働時)
稼働予定:2025年内目途

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