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三菱製鋼、長崎市・神ノ島工業団地に新工場建設

2025年11月7日

三菱製鋼は11月6日、長崎市の神ノ島工業団地内に機器装置事業における新工場を建設すると発表した。

 三菱製鋼はグループ中核事業である機器装置事業(三菱長崎機工)への投資を加速している。防衛やエネルギー分野での構造的な需要増を背景に受注が当初計画を上回る水準で推移しており、生産能力の大幅な増強が必要となったことから、1994年以来となる新工場を建設する。

 防衛分野では、防弾鋼板などの防衛関連製品で国の防衛予算増額を背景に受注が好調に推移している。エネルギー分野では、AI普及やデジタル化による電力需要増加に伴い、発電所向け製品の受注が拡大しているほか、浮体式洋上風力発電向け大型部材の需要拡大を見据えた生産体制の強化を進めている。

 新工場では、防衛とエネルギー関連製品の生産能力を増強し、大型機器の海上輸送を考慮した敷地設計と動線最適化により物流コストとリードタイムを削減し、競争力の強化を図る。

■ 新工場概要

名称:三菱長崎機工(株)神ノ島工場(仮称)
建設予定地:長崎市神ノ島工業団地内(長崎県議会の承認後、正式売買契約を締結予定)
総投資予定額:約46億円(第1期:約30億円)
敷地面積:6.9ha
延床面積:約11,000㎡
生産品目:エネルギー関連製品、防衛関連製品(防護装備品)等
稼働予定:2027年1月

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