ホンダトレーディングアルミニウム、熊本工場に30億円投資
2025年11月25日
アルミニウム合金を製造するホンダトレーディングアルミニウム(群馬県桐生市)は熊本工場に30億円を投資する。10月24日、大津町と立地協定を締結した。
熊本工場は2016年の地震被害を受け、復旧後も老朽化や環境負荷低減への対応が課題となっていた。耐震性の向上と設備更新を同時に行う必要があることから、熊本工場をリノベーションする。アルミリサイクルを活用した材料供給体制を強化し、安定供給と環境負荷低減の両立を目指す。今回のリノベーションを通じ、持続可能な生産拠点の構築を進める。
計画では、使用燃料をガス(LNG)へ転換し、集じん機の電動化やリジェネバーナー付き溶解炉を導入する。CO₂排出量を従来比40%削減する方針で、生産効率の向上も図る。2028年4月に本格稼働を開始する予定で、ホンダグループの次世代低炭素工場のモデルとする。
設備更新においては、地元雇用の促進、地域産業との連携、環境保全への配慮などを協定に盛り込み、地域と協働しながら工場整備を進める。
■ 新工場概要
所在地:熊本県菊池郡大津町大字平川1740-1(熊本工場)
投資額:約30億円
新規雇用者数:約5名
事業内容:アルミニウム合金の製造等
本格稼働開始予定:2028年4月
