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JNC、台湾の肥料生産工場が竣工

2016年12月15日

 JNC(東京都千代田区)は14日、台湾・台中市で建設を進めていた子会社の被覆肥料生産工場が完成したと発表した。

 同社グループは、液晶材料や有機EL材料の研究開発・製造販売を基幹事業とする一方、急激な人口増加、先進国での高齢化および地球温暖化といった地球規模の変化に対して食料、健康、エネルギー・環境も重要な課題と位置づけている。

 被覆肥料は、肥料成分を樹脂が主成分である材料で被覆したもので、肥料成分の溶出を作物の生育パターンに応じて適切にコントロールすることができる肥料。そのため施肥の省力化と肥料成分の土壌・地下水への流出を最小限に抑えることで環境負荷の低減を実現する。

 今回、JNC子会社でグループの肥料事業を担うジェイカムアグリ(東京都千代田区)が、韓国、中国、東南アジアで急速に拡大している被覆肥料の需要に対応するため、新工場を建設。2016年12月9日に竣工式を行った。これにより、被覆肥料の安定した供給体制の構築や海外市場への販売拡大を図る。

■ 設備投資概要

主な生産品目:被覆肥料
生産能力:12,000t/年
工事完了:2016年11月

◇ 子会社概要
商号:台灣傑康農業科技股份有限公司(JCAM AGRI TAIWAN.CO.,LTD)
設立:2015年7月
資本金:128.2百万台湾ドル(約5億円)
所在地:台湾台中市大肚區萬興路28號
出資者:ジェイカムアグリ(株)(100%)

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