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SPACE COTAN、北海道大樹町で人工衛星用ロケット発射場の整備

2022年9月13日

 スペースポートの管理運営を行うSPACE COTAN(北海道広尾郡)は8日、北海道大樹町で商業宇宙港「北海道スペースポート(HOSPO)」の人工衛星用ロケット発射場「Launch Complex-1(LC-1)」と、滑走路延伸整備を着工すると発表した。

 HOSPOは、日本・北海道に航空宇宙産業が集積する「宇宙版シリコンバレー」の創造を目指し、国内外の民間企業等を対象としたロケット発射場やスペースプレーンの発射場・実験場を整備し、航空宇宙産業のインフラとして打上げ支援を行う。

 すでにHOSPOでは民間のロケット打上げ等が行われているが、今回新たにLC-1建設と滑走路300m延伸を行い、宇宙港設備を充実させる。詳細設計、土木工事は日本工営、黒川紀章建築都市設計事務所、清水建設、宮坂建設工業による特定建設工事共同企業体が実施する。

 LC-1は現在稼働しているロケット発射場「LaunchComplex-0(LC-0)」の隣の敷地約26,800㎡に建設され、ロケットの組立棟や、燃料等の供給プラント等を備える。2023年度内に完成し、インターステラテクノロジズなど国内外の事業者による人工衛星用ロケットの打上げを予定している。滑走路の延伸も2024年度に完了し、サブオービタルスペースプレーンのほか、空飛ぶ車やドローンなどの次世代エアモビリティの実験等に使われる予定。

 LC-1と滑走路延伸の費用は総額23億2000万円。半分の11億6000万円は、2022年3月に採択された内閣府の地方創生拠点整備交付金、残りの半分は企業版ふるさと納税制度による寄附金を充てる。これまで宇宙版シリコンバレー創出による地方創生に賛同した道内外の88社から8億2210万円の寄付を集めた。今後もさらなる整備のためにふるさと納税(企業版・個人版)の募集を進める。

 今後の計画では、アジアにおけるハブ宇宙港を目指し、国内外から多くのロケット打上げ事業者を受け入れるため、2025年度には高頻度の打上げに対応するための発射場「LaunchComplex-2(LC-2)」を整備する。また、多様な打上げ需要に応えるためにLC-2以降も継続的な発射場整備や、P2P輸送(高速2地点間輸送)用の3,000m滑走路新設により、垂直型・水平型・気球等に対応した複合型宇宙港へと機能を発展させる。

■ 設備投資概要

◇ ロケット発射場
名称:Launch Complex-1(LC-1)
所在地:北海道広尾郡大樹町
敷地面積:約26,800㎡
設備:ロケットの組立棟、燃料等の供給プラント等
完成予定:2023年度内

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