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沖エンジニアリング、埼玉県本庄市の第二EMCセンターが稼働開始

2016年3月31日

 沖電気工業は28日、OKIグループの信頼性評価と環境保全の技術サービスを展開する、沖エンジニアリング(東京都練馬区)が埼玉県本庄市に第二EMCセンターを開設し、4月1日より稼働を開始すると発表した。

 製品の高度化・高密度化・IoT化に伴い、需要が急伸している医療・産業機器・車載分野向け電子機器・装置のEMC試験施設を倍増するとともに、製品安全試験の対応能力を大幅に強化する。

 同社は、2012年に本庄テクノセンターを開設し、最新規格への対応とサービス受託量の拡大を進めてきたが、近年、試験サービス需要が増大し既存設備稼働の飽和状態が続いていた。

 今回の第二EMCセンター増設により、顧客を待たせることなく円滑に試験サービスの提供ができる体制を整える。

 第二EMCセンターは、同社で2基目となる10m法電波暗室と製品安全試験室を備えている。新しい10m法電波暗室には、給排水設備、排気設備、耐荷重3tまで可能な5mのターンテーブルを整備。

 これらの設備により給排水が必要な歯科診療台、耳鼻吸引器、超音波エコー診断装置などの医療機器、排気が必要なハイブリッド車用の車載機器、大型ターンテーブルが必要な半導体製造のチップマウンターなど大型の産業機器や遮断機など鉄道関連装置など、より幅広い分野の多様な電子機器の試験が可能となっている。

■ 第二EMCセンター概要

所在地:埼玉県本庄市小島南4-1-1
建築面積:655㎡
延床面積:950㎡
建屋高さ:11.8m
事業内容:EMC試験サービス、製品安全試験サービス、車載EMC試験サービス
稼働予定:2016年4月1日

◇試験設備概要
10m法電波暗室:L:22m×W:13m×H:9m
周波数範囲:10kHz~18GHz
ターンテーブル耐荷重:3t/5mテーブル、1t/3mテーブル
搬入間口:W:3m×H:3m
付帯設備:給排水 排気
供給電源:AC(単相/三相):12kVA(max 18kVA) DC:100V/60A
製品安全試験室:L:8m×W:10m×H:4m
恒温恒湿室:L:2.5m×W:3.5m×H:2.7m
温湿度範囲:-10℃~+80℃/20~95%rh

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