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リガク、山梨工場の新製造棟完成

2025年6月2日

X線分析装置を製造するリガク(東京都昭島市)は5月23日、主力生産拠点の山梨工場に新製造棟を竣工したと発表した。

 今回、X線分析装置のグローバル需要増加に対応するため、生産拠点である山梨工場に新たな製造棟を竣工した。新棟の完成により、工場の延床面積は従来の約8,500㎡から約23,000㎡へと約2.7倍に拡大。東京に分散していた製造や出荷工程を山梨に集約し、業務効率と製品の安定供給体制を強化する。

 生産キャパシティは2027年までに約2倍に増強される計画で、半導体、電池、ライフサイエンス分野に向けたX線分析装置や、要素部品の生産能力拡充を図る。生産スペースの拡張には大阪工場や外部パートナーの協力も含まれ、リードタイム短縮とサプライチェーン強化を見込む。

 また、新棟は太陽光発電や高効率設備を導入し、CO₂排出量削減を目指した環境配慮型工場として設計された。稼働開始は2025年6月初旬を予定している。

■ 新工場概要

所在地:山梨県北杜市須玉町若神子4495-8(山梨工場)
延床面積:従来の約8,500㎡から約23,000㎡(約2.7倍)
生産品目:多目的X線分析装置
製造キャパシティ(台数ベース):2027年までに約2倍
竣工:2025年5月23日
稼働開始予定:2025年6月初旬

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