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AeroEdge、栃木県足利市に新工場建設

2025年8月28日

AeroEdgeは27日、LEAPエンジン用チタンアルミブレードの新材料量産とマーケットシェア拡大に向けて新工場の建設と既存工場の設備投資を行うと発表した。

 同社はフランスSafran社向けにLEAPエンジン用チタンアルミブレードを供給しているが、これまで材料調達を欧州企業1社に依存していたため供給リスクを抱えていた。こうしたリスク回避と収益拡大を目的に新材料開発を進め、Safran社と新材料供給・シェア拡大契約を締結したことを受け、生産体制の強化を決定した。

 新材料用設備投資として栃木県足利市の新たに取得した土地に量産工場とラボを建設し、鋳造設備や検査装置を導入する。投資額は25億7500万円で、2025年8月に着手し2027年4月完了予定とする。

 また加工用設備投資として本社工場にマシニングセンターや研削盤、非破壊検査装置などを追加導入する。投資額は24億4600万円で、2025年8月に着手し2027年6月完了予定とする。いずれも自己資金と借入金で賄い、一部は経済産業省の助成金対象となる予定。

■ 新材料用設備投資概要

場所:栃木県足利市奥戸町1215
投資予定額:25億7500万円
取得資金:自己資金と借入金
面積:7,640㎡(土地面積)
設備概要:土地、鋳造工場建屋、鋳造ラボ建屋、鋳造設備、鋳造ラボ検査装置等
生産品目:LEAPエンジン用チタンアルミブレード(新材料)
投資開始時期:2025年8月
投資完了予定:2027年4月

◇ 加工用設備投資
場所:栃木県足利市寺岡町482-6(本社工場内)
投資予定額:24億4600万円
取得資金:自己資金と借入金
設備概要:加工設備(マシニングセンター、研削盤等)、検査装置(非破壊検査用装置、三次元測定機等)等
生産品目:LEAPエンジン用チタンアルミブレード(加工)
投資開始時期:2025年8月
投資完了予定:2027年6月

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