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AeroEdge、栃木県足利市の新工場着工

2025年10月8日

AeroEdgeは10月7日、栃木県足利市に計画してした新材料用の新工場を着工したと発表した。

 同社はチタンアルミブレード用新材料の量産化に向け、栃木県足利市に新工場とラボ建屋の建設を開始した。新材料はチタンやアルミを鋳造して生産するチタンアルミ合金で、LEAPエンジン向け材料となる。現行材料より完成形状に近いため、原料使用量と加工コストを削減でき、さらに国内生産により輸送距離を短縮し、サプライチェーン全体でのCO2排出量削減も見込まれている。

 新材料を自社量産することで、材料供給断絶リスクを防ぎ、需要変動に柔軟に対応できる効率的な生産体制を構築する。新材料は仏SAFRAN社と数年にわたり技術評価を実施し、LEAPエンジンへの搭載が技術的に確認されている。今後、量産設備投資を進め、SAFRAN社から工程認証を取得後に量産を開始する予定。

■ 新工場概要

場所:栃木県足利市奥戸町1215
投資予定額:25億7,500万円
取得資金:自己資金と借入金
土地面積:7,640m²
設備概要:土地、鋳造工場建屋、鋳造ラボ建屋、鋳造設備、鋳造ラボ検査装置等
生産品目:LEAPエンジン用チタンアルミブレード(新材料)
投資開始時期:2025年8月
投資完了時期:2027年4月予定
※生産した新材料(鋳造品)の検査・分析を行ない品質保証する試験施設となる。

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