パナソニック インダストリーは12日、AIサーバをはじめとする情報通信インフラ市場の需要拡大に対応するため、多層基板材料「MEGTRON」の生産能力を2025年度からの5年間で約2倍に拡大すると発表した。

　第一弾として、東南アジア市場の成長に向け、タイ・アユタヤの生産拠点敷地内に約170億円を投じて新棟を建設する。新棟は2027年11月に稼働を開始し、2028年度内に量産体制を構築する。

　近年、生成AIの浸透に伴う通信データ量が増加しており、サーバやルータなどの情報通信インフラ機器には高速・大容量化が求められている。安定的かつ効率的に信号を送る低伝送損失材料の需要が高まっており、同社は「MEGTRON」への投資を通じて市場の需要に対応し、業界最高水準の製品供給を進める。