テルモ、富士宮工場の輸液製剤の新製造ライン稼働
2025年10月30日
テルモは20日、富士宮工場(静岡県富士宮市)に輸液製剤の新製造ラインを導入し、稼働を開始したと発表した。
今回、医療現場で不可欠な輸液製剤の供給体制を強化するため、新ラインを導入した。第一弾として、日本薬局方L-乳酸ナトリウムリンゲル液「ソルラクト輸液」(250mL)を2025年11月から出荷開始し、今後製造品目を順次拡大する予定。輸液製剤は患者の水分や電解質補給、栄養供給などに使用されるが、製造メーカーの減少や物流面の課題から安定供給が業界全体の課題となっていた。
同社はこれまでも国内で輸液製剤を幅広く手掛けており、今回の新ライン導入により供給体制を強化し、医療現場に必要な製品を安定的に提供する。新ラインで製造される製品には、デザインと素材を一新した輸液バッグ「テルパックNeo」を採用しており、識別性や視認性の向上、安全性の強化、素材変更による使いやすさの改善などを図っている。
■ 新工場概要
所在地:静岡県富士宮市(富士宮工場)
事業内容:輸液製剤の製造
出荷開始:2025年11月(「ソルラクト輸液」(250mL))
