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⼤同特殊鋼、知多第2工場でチタン生産能力増強

2025年11月5日

大同特殊鋼は10月27日、愛知県知多市の知多第2工場でチタン用真空アーク再溶解炉(VAR)2基を新設し、1基目が稼働を開始したと発表した。

 同社は医療分野を中心に拡大が見込まれるチタン合金需要に対応するため、生産能力の向上を進めている。今回の新設備導入を含む一連の投資額は41億円で、生産能力を現状比約20%増やす。2基目の稼働は2026年7月を予定している。

 チタン合金は軽量で高強度、耐食性や生体適合性に優れ、航空機や医療機器、眼鏡、スポーツ用品など幅広い分野で利用されている。世界的な人口増加や高度医療の発展に伴い、医療用チタンの中長期的な需要拡大が見込まれる中、同社は製造能力の拡大と海外での販売強化を進め、2030年までにチタン受注量を2018年比で約2倍、医療用チタン製品の世界シェアを現状の10%から20%に引き上げる計画。

■ 設備投資概要

所在地:愛知県知多市北浜町11番20(知多第2工場)
投資総額:41億円
設備:チタン用真空アーク再溶解炉(VAR)2基新設
生産能力:現状比約20%増
稼働開始:2025年10月(1基目)
    :2026年7月(2基目、予定)

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