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ミサワ医科工業、茨城県笠間市に新本社工場

2020年6月15日

 エア・ウォーターは11日、グループ会社で注射針の製造を行うミサワ医科工業が、茨城県笠間市に新本社工場を建設し、15日より稼働を開始すると発表した。

 注射針の市場規模は世界で4,000億円(2020年度予想)に達し、年平均7%の成長が続いている。特に近年、ASEANや南米諸国における生活水準の向上や高齢化の進展に伴い、感染症予防のワクチン接種、糖尿病や人工透析等の治療などに使う注射針のニーズとその安全性に対する意識が高まるとともに、研磨・加工技術に優れた高品質な日本製注射針の海外需要が増加しており、今後も成長拡大が見込まれている。

 今回、ミサワ医科工業では本社工場を茨城県笠間市旭町から、同市長兎路の茨城中央工業団地(笠間地区)内に移転して新設。歯科用、美容用針生産設備をさらに増設、清浄度の高いクリーンルーム2部屋を備えた高度医療向け注射針製造設備を拡充するとともに、既存工場とのさらなる連携強化を図る。

 これにより、ミサワ医科工業3工場における生産能力を従来の年間19億本から30億本に増強。海外における日本製注射針の需要拡大に対応し、効率的な生産・開発体制を構築する。

■ 新工場概要

所在地:茨城県笠間市長兎路1320番地5
投資額:19億円
敷地面積:22,000㎡
建屋面積:3,947㎡
構造:鉄骨造1階建て
生産品目:皮下注射針、歯科用針、美容用針
生産能力:19億本/年
導入設備:針組立機(歯科用、美容用)、クリーンルーム2部屋(組立工程:クラス10,000/835㎡、成形工程:クラス100,000/647㎡)EOG(酸化エチレンガス)滅菌装置
従業員数:98名
稼働開始:2020年6月15日

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