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多摩川エナジー、鹿児島県霧島市に系統用蓄電所建設

2025年11月7日

多摩川ホールディングスは10月31日、子会社の多摩川エナジーが鹿児島県霧島市で系統用蓄電所の事業用地と発電権利を取得すると発表した。

 同社グループは太陽光や小形風力、小水力発電所の開発を通じて再生可能エネルギーの普及を進めてきたが、再エネの安定供給に不可欠とされる系統用蓄電所事業への本格参入を目的として2025年4月に調査・検討準備室を設置し、事業化の検討を進めてきた。その結果、同年10月31日に系統用蓄電所を保有することを前提に、グリーンエナジー&カンパニーの子会社グリーンエナジー・プラスが保有する事業用地と発電権利の購入を決定した。

 取得対象は鹿児島県霧島市国分重久の1か所で、敷地面積は2433㎡、系統用蓄電所の建設権利を含み、購入額は1億2000万円。予定定格出力は1999kW、予定公称容量は8000kWh、総開発費用は5億7000万円を見込む。建設はグリーンエナジー・プラスに発注することを前提としており、多摩川エナジーは同社に対し、鹿児島県南九州市における系統用蓄電所開発候補地2件の土地と開発権利を譲渡している。

 今回の設備投資は、多摩川HDグループが再生可能エネルギー事業の拡大と電力需給の安定化に貢献するための新たな事業基盤整備の一環として行うもので、同社は系統用蓄電所事業に本格的に参入する。

■ 取得資産の概要

所在地:鹿児島県霧島市国分重久(1か所)
系統用蓄電所総開発費用:570百万円(税抜)
事業用地・発電権利購入額:120百万円(税抜)
購入資産:系統用蓄電所事業用地:2,433㎡
    :同所での系統用蓄電所建設権利
蓄電所予定定格出力:1,999kW
予定公称容量:8,000kWh

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