エネルギーギャップ、出水市に第二工場/100億円投資
太陽電池モジュールを製造するエネルギーギャップ(東京都中央区)は出水市に第二工場を建設する。10月27日、出水市と立地協定を締結した。
同社は2014年に創業し、太陽電池モジュールの研究開発や生産販売、発電所プロジェクトの企画などを行っている。近年、政府のカーボンニュートラル宣言や第7次エネルギー基本計画に基づくグリーントランスフォーメーション(GX)推進の流れを受け、再生可能エネルギー産業への注目が一層高まっている。大企業や自治体では、住宅への太陽電池モジュール設置義務化や自家利用モデルの拡大、蓄電池利用の促進などが進み、同社を取り巻く事業環境は拡大している。
今回の増設は、太陽電池モジュールの生産能力を強化するとともに、急増する蓄電池需要に対応するための蓄電池システム製造ラインの新設を含むものとなる。また、EMS事業への進出により、再生可能エネルギーの「創る」「貯める」「使う」を一体で提供できる体制を構築し、国産再生エネルギーソリューション企業を目指す。増設により、同工場は太陽電池モジュールと蓄電池の両生産ラインを備え、国内最大規模の生産能力を有する見通し。
投資計画は経済産業省の「中堅・中小企業成長投資補助金」対象事業に採択されており、地域雇用の創出と地域経済の発展への貢献が期待されている。
■ 新工場概要
工場名:(株)エネルギーギャップ 鹿児島第二工場(仮称)
所在地:出水市大野原町2080番地3ほか1筆
投資予定額:約100億円
用地面積:41,846.30㎡(既存敷地を含む)
建築面積:19,499.30㎡
新規雇用予定者数:50名
事業内容:太陽電池モジュールと蓄電池システムの製造
生産計画:約552億円/年
着工予定:2026年4月
操業予定:2027年12月
