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横浜ゴム、中国杭州に乗用車タイヤ新工場

2025年12月5日

横浜ゴムは12月1日、中国浙江省杭州市の乗用車用タイヤ新工場の開所式を行ったと発表した。

 同社は2024~2026年度の中期経営計画でタイヤ消費財事業の成長戦略として「1年工場」の展開を掲げている。杭州市の環境対応に伴う移転要請を受けて既存工場から移転する形で新工場を建設し、中国市場で拡大する需要を取り込む狙い。

 新工場は2024年12月に起工し、当初計画より1カ月前倒しとなる11カ月でタイヤ生産を開始した。生産能力は稼働中の既存工場比で約300万本増となる年産900万本とし、2026年第2四半期までに本格生産に移行する計画。

 新工場ではEVなど新エネルギー車向けの高付加価値タイヤやハイインチタイヤの生産を強化する。高付加価値品比率を最大化するため、「ADVAN」「GEOLANDAR」「ウィンタータイヤ」や18インチ以上のタイヤの拡販を進める。さらに各地域の市場動向に応じた開発・供給・販売体制を強化する商品・地域事業戦略を推進する。

■ 新工場概要

会社名:杭州銭塘優科豪馬輪胎有限公司
所在地:中国浙江省杭州市銭塘新区
事業内容:乗用車用タイヤの生産
敷地面積:約30万平方メートル
生産能力:900万本/年
起工式:2024年12月
開所式:2025年11月22日

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