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三菱重工、タイに新工場建設/アジア向けエアコン需要に対応

2017年1月27日

 三菱重工は25日、三菱重工サーマルシステムズ(東京都港区)が、タイの合弁企業で家庭用・業務用エアコンの製造販売を行うMitsubishi Heavy Industries-Mahajak Air Conditioners Co., Ltd.(以下:MACO社)の生産体制を増強すると発表した。

 今回、世界的な快適空調に対するニーズの高まりと、アジアを中心とする家庭用・業務用エアコンの需要増加と市場ニーズに対応する為、建設を決定した。

 組み立て・部品製造を行う第1・第2工場の設備を拡充するとともに、第3工場と電装工場を新設する。既存工場の設備拡充を含めた総投資額は約30億円で、着工は2017年度前半の予定。それぞれ2018年初めに操業を開始する。2020年度には生産個数を2015年度比30%増の270万個まで増産する計画。

 新設する2工場のうち、第3工場では、家庭用・業務用エアコンの樹脂、板金部品を製造する。電装工場ではエアコンの基幹部品である電装基板などの実装を行う。

 今回の増産投資により、MACO社の生産能力の増強と並行して、設備や工法の変更、組み立ての同期化など通じて生産効率を向上させるとともに、コスト競争力の強化および仕掛かり・製品在庫のミニマム化を図る。

■ 設備投資概要

所在地:タイ・バンコク ラッカバン(LadKrabang)工業団地
総投資額:約30億円
主な製造品目:第3工場 家庭用・業務用エアコンの樹脂、板金部品
      :電装工場 エアコンの基幹部品である電装基板など
生産能力:270万個(2020年度)
着工予定:2017年度前半
操業開始:2018年始め

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