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明治薬品、富山市に新工場建設/125億円投資

2025年6月17日

ファーマフーズは16日、子会社で医薬品を製造する明治薬品(富山県富山市)が新工場を建設すると発表した。

 明治薬品は、整腸や消化、尿トラブルなどのヘルスケアニーズに応える製品の生産能力強化を目的として、総額125億円を投じ新工場を建設する。新工場は医薬品と医薬部外品の生産拠点となり、自社ブランド製品と製造受託事業の拡大を図る。

 同社は2021年の完全子会社化以降、医薬品メーカーへの進化を目指し、自社ブランド製品の開発と販売を強化した結果、売上高は2021年5月期の53億円から2024年7月期には約142億円に成長。顧客基盤の拡大も進み、2025年4月末時点で定期顧客数は前期末比2.9倍となっている。今回の設備投資により、2030年7月期には売上高約230億円を目指す。

 新工場の建設資金として、最大125億円の金銭消費貸借契約を2025年7月下旬または8月上旬に京都銀行をアレンジャーとするシンジケート団と締結予定で、返済期限は2038年10月を予定している。担保として明治薬品が保有する土地と建物(新工場を含む)を提供する。

■ 新工場概要

所在地:富山県富山市水橋金尾新60番5
総投資額:125億円(建物、機械設備資金とその諸費用。予定)
資金計画:借入により充当
建物延床面積:13,109㎡、鉄骨造地上3階建
機械設備の概要:製剤工程、包装工程、液剤ラインの新設
取締役決議日:2025年6月16日
着工予定:2026年7月
稼働予定:2028年7月

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